2017/09/19

これだけは知っておきたい、8月の物流ニュース3選

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こんにちは、スタークス景利です。

暑い夏はどこへやら・・・もうめっきり秋ですね。
ちょっと肌寒い夏でしたが、通販&物流ニュースはとてもアツかったこと、みなさんご存知ですか?
今回は通販事業者の皆様が知っておいたほうが良いニュース、3つに絞って、まとめました!

第1章 ヤマトHDの18年3月期
    純利益34%減 来期回復へ値上げ焦点

http://www.yamato-hd.co.jp/investors/financials/briefing/pdf/setsumei_30_03_fq.pdf

ヤマト運輸をはじめとする宅配問題が世間に知られるようになってから、早5ヶ月。
そんな宅配問題の解決に向けて動いているヤマトホールディングスの、2018年3月期 第1四半期の
決算が発表されました。

発表の内容は下記のとおりです。

【決算のポイント】
① 2018年3月期は、営業収益3,554億円、営業損失100億円となり、増収ながら大幅減益
② 営業収益(対前年+136億円)
デリバリー事業において引き続き宅急便の取扱数量が増加基調で推移したほか、
ノンデリバリー 事業においても既存サービスを中心に堅調に推移したことなどにより、
対前年136億円の増収

③ 営業利益(対前年▲174億円)
宅急便の取扱数量増加に連動した、外部戦力を含めた人的コストの増加が利益を
圧迫するという、 これまでの流れが継続。前期から実施してきた労働時間に関する
実態調査について継続確認を進めた結果、新たに認識した 労働時間に対する一時金
として52億円を計上。

④ 「デリバリー事業の構造改革」について
大口の法人顧客に対し、繁忙期の出荷調整や再配達削減、運賃の見直し等の交渉を
順次 進めている段階。施策の効果は下期以降を見込む。

※ヤマトホールディングス株式会社 2018年3月期第一四半期決算説明資料をもとに弊社で抜粋 

4月末の記者会見で発表された構造改革の結果は下期に持ち越しとなりそうです。
しかし、日本全体の宅配便の取扱個数は現在も伸びており(詳しくは第3章へ!)、
今度はついに、国内最大の市場規模を誇る食品業界でのEC化が進むと言われています。

より運ばなければならない荷物が増える中、ヤマト運輸が総量コントロールを行うことで、
「運べない荷物の発生」は、もう目に見える問題になってきました。ヤマト運輸をはじめとする
宅配会社の立ち直りに期待するとともに、新しい配送網の構築にも力をいれていかなければなりません。

第2章
リクルート、インドの物流最適化プラットフォームへ出資を発表

http://www.recruit.jp/news_data/release/2017/0814_17623.html

働く、学ぶ、住む、結婚、育児、旅、車、趣味や暮らし情報など、
さまざまな場面でユーザーが新しい発見・機会創出できるサービスを提供している、
株式会社リクルートホールディングス(以下、リクルート)。

そのリクルートがインドの物流プラットフォーム「Locus」を展開する、Mara Labs Inc.への出資を発表しました。
今回出資を行った背景としては、インドの物流市場でも経済発展やEコマースの拡大に伴い成長を続けていること。
その一方で、インフラ整備は遅れており、物流効率の向上はインド社会の重要な課題の一つとなっていることが挙げられています。

前回、中国の物流事情のお話もしましたが、世界のインフラでもある物流は、いまさらに、重要な問題になっているのです。少し調べてみたら、インドのEC化や物流問題、そして今回リクルートが出資した「Locus」も興味深い内容になっていましたのでそちらについてはまた別の機会でお話させてください。

第3章 次に伸びる市場はこれだ!!!

ようやく5.43%を超えてきた日本のEC化率。EC化率世界NO.1の中国が15%ですから、
日本のEC化率はまだまだ伸びていくと言われています。
そんな中、現段階でEC化率が進んでいる市場をランキング付けると、

1位:「事務用品・文房具」 

2位:「生活家電、AV機器、PC・周辺機器等」 

3位:「書籍、映像・音楽ソフト」

となっています。

事務用品はアスクルの台頭、生活家電はもともとECとの相性が良かったことに加えて、
ヨドバシ.comなどのサービスが台頭してきたこと、書籍はAmazonによって「ネットで買うもの」
に変化しつつあることがこのランキングの意味を物語る要因となるでしょう。
つまり、これまでのEC化率の高い市場は購入前に消費者が「これを買うぞ!」と決めている
商品が多かったのです。では今後EC化率が高まる日本では、どんなもののEC化が進んでいくと思いますか?

私は「食品」だと思っています。

下の図をご覧ください。この中で一番市場規模の大きい分類はなんでしょう?

図1:物販系分野の BtoC-EC 市場規模

出典:経済産業省 商務情報政策局 情報経済課

食料品の市場規模は、国内で2番目。
しかしそんな食料品市場のEC化率は、29年4月時点で2.25%となっています。

なぜかというと、

  • 生鮮食品等、EC に不向きな商品が含まれるため
  • 食品をECで買う文化が根付いていないため
  • 「常温または、冷蔵であること」という鉄の掟の存在

という理由があるからだと言われています。

しかし、ついに日本でもAmazonFreshが始まり、食の通販に対するハードルは低くなる
のではないか、と考えます。またECも日本にかなり深く根付いてきたので、今後は食品のEC化率も高まっていくことでしょう。現に、食品を通販で販売していきたい、というお声はよく伺いますので、今後は日本全国の食材をネットで気軽に購入できるような世の中になっていくのだと思います。

食品市場のEC化率が上がっていくことによって、配送網や保管倉庫などでは温度帯や、梱包状態など、より高い品質が求められていくことでしょう。
高い品質を保ちながら、シェアリングエコノミーなどの多くの配送手法を作っていかなければならない、物流業界。

ますます目が離せなくなりそうです。

 

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